何が面白いのか、まだ分析は出来ていないのだけど…知れば知るほど、読めば読むほど面白い。
約2500年前にこの劇が書かれて上演された。まだ洋服が布を巻いただけの時代の人が書いたのに、内容も様式も劇で使えるものは全て盛り込まれているように思う。これを2025年に作ったといっても疑わないくらい新しい。
言葉はちょっとややこしいが、何度も唱えていると心地よい旋律になってくる。元々は韻をふんだギリシャ語だったものをリズムの良い日本語にするのはどれだけの労苦だったか計り知れない。それを想像しながら味わいながら暗唱するのも面白い。
ストーリーとしては、当時の人はギリシャ神話を知ってる前提で観ているから、尚更面白かったと想像する。馴染みのない日本人にはムムム?な所もあるけれど…。
数年前出演した、パーシージャクソンのミュージカルは面白おかしいギリシャの神々が出てくるお話で、ゼウスの息子パーシーが破壊の神アレスをトラキアの荒浪で倒すシーンでは、私…荒浪の役じゃなかった?とか狩猟の女神アルテミスはお月様のことよね〜。とか…ギリシャ神話は昨今でもその題材が使われているから、自分が持ってる情報だけでも横のつながりと奥行きが発見されて面白い。
オイディプスの話は悲劇も悲劇でドロンドロンだけど…ストーリーを知った上で現代で観劇すると幅と深さを楽しめると思う。あ、でも、これは王様殺しの犯人探しのミステリーだから、まっさらで観た方が面白いのか?
とにかく、いろんな方面からの面白味があります。
因みにコロスの役は初演組によると、裸足で、どんなに叫んでもずっと舞台上にいて水も飲めないと聞いております…ただでさえ足が攣るのに、絶対、攣るよね。
もうすぐ、お稽古が始まります。
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